
すきっ歯の歯列矯正とは?治療方法や注意事項
大人の矯正歯科2025/9/2
「前歯のすき間が気になる…」「笑ったときにすきっ歯が目立つのが恥ずかしい…」 そんなお悩みをお持ちの方は意外と多いものです。今回は、すきっ歯(空隙歯列)や正中離開の原因やリスク、そして矯正治療の選択肢についてわかりやすくご紹介します。
このページの監修者

河合歯科 矯正歯科
Contents
すきっ歯とは?
すきっ歯とは、歯と歯の間に不自然なすき間ができている状態です。状態によって2つの種類があります。
・歯列全体にすき間がある状態
→ 空隙歯列(くうげきしれつ)
・前歯の真ん中にすき間がある状態
→ 正中離開(せいちゅうりかい)
原因:遺伝だけじゃない?生活習慣にも注意

すきっ歯の主な原因は、大きく分けて「先天的要因」と「後天的要因」があります。
遺伝・骨格的な要因
- 顎が大きく歯が小さい(骨格と歯のサイズ不均衡)
- 先天的な歯の欠損
- 過剰歯(歯茎の中に余分な歯がある)
習慣による後天的要因
- 指しゃぶりや舌で前歯を押す癖
- 舌突出癖(飲み込み時に舌が前に出る)
- 歯ぎしり・食いしばり
- 歯周病による歯の動揺や歯槽骨の減少
お子さまの場合、「上唇小帯」というスジの位置異常により正中離開が起きることもあります。
放置するとどうなる?すきっ歯のリスク
すきっ歯は一見「噛めていれば問題ない」と思われがちですが、見た目以外にも多くのリスクをはらんでいます。
虫歯・歯周病リスクの増加
歯と歯の隙間に汚れがたまりやすく、磨き残しも増えるため、虫歯・歯周病のリスクが高まります。
発音・滑舌の悪化
前歯の隙間から空気が漏れることで、サ行やタ行の発音が不明瞭になることがあります。
噛み合わせの崩れ
歯に不要なスペースがあることで、他の歯が動きやすくなり、噛み合わせ全体が悪化するリスクがあります。
治療法:目立たず、短期間で治る場合も!

すきっ歯は多くの場合、歯列矯正で改善が可能です。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の取り外し可能な装置(アライナー)を一定期間ごとに交換しながら、歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。代表的なブランドには「インビザライン」や「クリアコレクト」などがあります。
【特徴】
- 透明で目立ちにくい:装着していてもほとんど気づかれず、接客業や営業職の方にも人気です。
- 取り外しが可能:食事や歯磨きの際は外せるため、口腔内を清潔に保ちやすいのが大きなメリット。
- 痛みや違和感が少ない:金属を使用しないため、口内炎や痛みのリスクが比較的低め。
- 軽度~中等度の症例に対応:叢生(デコボコの歯並び)やすきっ歯、前歯のねじれなど、比較的単純なケースに適しています。
【注意点】
- 決められた装着時間(1日20時間以上)を守らないと十分な効果が得られません。
- 重度の噛み合わせ異常や骨格性のズレには適さない場合があります。
- 装置の自己管理が必要なため、こまめな着脱が面倒に感じる方も。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯に持続的な力をかけて動かしていく方法です。長年にわたり最も広く行われている矯正治療です。
【特徴】
- あらゆる症例に対応:叢生・出っ歯・受け口・開咬・過蓋咬合など、複雑な不正咬合にも対応可能。
- 精密な歯のコントロールが可能:微細な調整がしやすく、歯の回転や移動の精度が高いのが強みです。
- 装着時間を自己管理しなくても良い:装置が固定式のため、マウスピースのように「つけ忘れ」の心配がありません。
【注意点】
- 装置が金属製で目立ちやすい(セラミック製や裏側矯正も選択可能)。
- 歯磨きがしにくく、虫歯・歯周病リスクがやや高まる傾向にあります。
- 調整時に痛みを感じやすい場合があります。
比較項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
対応症例 | 軽度~中等度 | 中等度~重度 |
装置の見た目 | 透明で目立ちにくい | 金属で目立ちやすい(目立たない素材も選べる) |
取り外し | 自由に可能 | 固定式で外せない |
通院頻度 | 1〜2ヶ月に1回程度 | 1ヶ月に1回程度 |
費用の目安 | やや高め | 比較的リーズナブル |
まずはご相談ください
すきっ歯は比較的治療しやすい症例が多く、前歯の軽度な隙間であれば短期間・低負担での治療が可能なこともあります。「気になってはいるけれど…」と悩まれている方こそ、お早めにご相談ください。
当院では、無料カウンセリングも実施しております。矯正専門のドクターが、あなたのお悩みに寄り添って最適な治療法をご提案いたします。
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当院はこれまで
1,665件の矯正治療を
手掛けてきました。
これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。
症例写真








カウンセリングとは別の日に検査をお受けいただく場合には、検査費用として別途3,150円を頂戴しております。
リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
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ぜひご相談にいらしてください。
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