
歯列矯正中の食いしばりが招く“隠れリスク”とは?原因・影響・対策まで解説!
大人の矯正歯科2025/8/12
このページの監修者

河合歯科 矯正歯科
Contents
食いしばりってそもそも何?

食いしばり(ブラキシズム)は、無意識に歯を強く噛みしめる癖のことです。日中の緊張時や集中時に起こる「日中ブラキシズム」、睡眠中に起こる「睡眠ブラキシズム」があり、特に寝ている間は自分ではコントロールできません。
この力は意外と強く、瞬間的には自分の体重と同じくらいの力(数十kg)が歯や顎にかかることもあります。
矯正中に食いしばると何が起こる?

矯正治療中は、歯がゆっくりと動くように歯根膜(歯を支えるクッションの膜)と骨がリモデリング(再構築)しています。ところが、食いしばりによる強い力が加わると、このプロセスに影響が出る可能性があります。
具体的な影響例
歯の移動スピードが遅くなる
強い持続圧で歯根膜が圧迫されすぎると、血流が悪くなり、骨の代謝が滞ります。
歯の痛みやしみが長引く
過剰な負担が神経に炎症を引き起こしやすくなります。
歯根吸収のリスク増加
歯根吸収とは歯の根が短くなる現象です。強い力や長期的な負担で起こりやすくなります。
なぜ矯正中は影響が大きいのか?
矯正中は、健康な歯よりも歯周組織がデリケートな状態になっています。通常、歯はしっかりと骨に支えられていますが、矯正中は歯を動かすために骨が溶けて作り変わる「リモデリング期間」にあり、強い力が加わると過負荷になりやすいのです。
自分が食いしばっているか見抜くチェックポイント

- 朝起きたときに顎やこめかみがだるい
- 歯の側面に「エナメル質の段差」や「くぼみ」がある
- 頬の内側や舌の側面に噛み跡がある
- 家族やパートナーに「寝ているとき歯ぎしりしてるよ」と言われたことがある
対策方法

① マウスピース(ナイトガード)を使う
矯正中でも、就寝時用に薄いナイトガードを作ることが可能な場合があります。歯科医と相談し、矯正装置との干渉がない形で作製します。
② 日中の噛みしめ意識を減らす
パソコン作業や運転中など、集中しているときは要注意です。「歯と歯を離す」ことを意識し、付箋やスマホのリマインダーで注意喚起するのも効果的です。
③ ストレスマネジメントを心掛ける
食いしばりはストレスとも関係が深いため、軽い運動や深呼吸、睡眠環境の改善も有効です。
④ 定期チェック時に症状を伝える
装置の調整時に歯科医に症状を伝えることで、力のかかり方を見直したり、必要に応じて追加の装置やマウスピースを提案してもらえます。
食いしばりが気になる方は
ぜひ一度無料相談にお越しください

歯列矯正中の食いしばりは、治療の進行や歯の健康に思わぬ影響を与えることがあります。特に、矯正中は歯や骨が変化しているため、普段以上に力の影響を受けやすい状態です。「もしかして食いしばっているかも?」と思ったら、早めに歯医者でチェックを受けることが大切です。
当院では、矯正治療中の患者さまに対して、食いしばりの有無や力のかかり方も含めた噛み合わせチェックを行い、必要に応じてマウスピースの作製や生活習慣のアドバイスも行っています。矯正をスムーズに進め、歯を長く健康に保つために、気になる方はお気軽にご相談ください。
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当院はこれまで
1,665件の矯正治療を
手掛けてきました。
これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。
症例写真








カウンセリングとは別の日に検査をお受けいただく場合には、検査費用として別途3,150円を頂戴しております。
リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
近隣で歯列矯正をご検討の方は
ぜひご相談にいらしてください。
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