
マウスピース矯正は歯根吸収しにくい?
大人の矯正歯科2025/8/11
今回は、マウスピース矯正は歯根吸収のリスクが低いのかどうかについて、詳しくご紹介します。
このページの監修者

河合歯科 矯正歯科
Contents
歯根吸収とは?

「歯根吸収」とは、矯正治療中に歯の根っこ(歯根)が少しずつ短くなる現象のことをいいます。これは、歯を動かす際に根の先端部分に過度な圧力がかかることで、骨に馴染ませる過程で一部が吸収されるものです。
軽度であれば問題になることは少なく、多くの矯正患者さんに起こるごく一般的な反応とされています。ただし、吸収が進みすぎると歯の寿命に影響する可能性もあるため、定期的なレントゲンなどでのチェックが重要です。
マウスピース矯正は歯根吸収のリスクが低め
ワイヤー矯正と比べてマウスピース矯正の方が歯根吸収のリスクが低い傾向にあります。
①弱い力でじわじわと動かすから
マウスピース矯正は、一つのアライナー(装置)で約0.25mm前後ずつ少しずつ歯を動かす仕組みです。この「弱く・持続的な力」は、歯根や歯周組織に負担が少なめです。
ワイヤー矯正は月に1回しかワイヤー調整をおこなわないため、調整直後は歯に強い力がかかってしまいます。いっぽうマウスピース矯正は2週間に1回マウスピース交換します。そのためマウスピース矯正は歯根への負担がかかりにくく歯根吸収のリスクが低めです。
②歯の動き方を3次元的に細かくコントロールできるから
マウスピース矯正では、3Dデジタルシミュレーションを用いた治療計画がベースになります。たとえば「この歯は1回で0.25mmだけ前へ出す」「この歯は先に回転させる」など、歯ごとの動き方やタイミングを細かく設計することが可能です。これにより、歯根に無理な方向の力が加わるのを避けられるため、歯根吸収のリスクを軽減できます。
③ 一部の歯だけに過度な負担がかかりにくいから
ワイヤー矯正では、歯全体が連結されているため、一部の歯に過剰な圧力が集中してしまうケースもあります。とくに歯の動きにくい症例や歯根の形が特殊なケースでは注意が必要です。一方でマウスピース矯正は、それぞれの歯に対して段階的に力をかけるため、特定の歯への過負荷が起こりにくいのも利点です。
マウスピースでもリスクゼロではない!
ただし、「マウスピース矯正なら絶対に歯根吸収しない」というわけではありません。歯の動かし方やスピード、骨の状態、過去の矯正歴、個人の体質などによってもリスクは左右されます。
そのため、マウスピース矯正であっても
- 適切な装着時間(1日20時間以上)を守る
- 無理な力が加わらないよう適正な治療計画を立てる
- 定期的にレントゲン撮影などで歯根の状態をチェックする
といった正しい治療と管理が重要になります。
河合歯科矯正歯科では、
しっかりと定期チェックをおこないます

河合歯科矯正歯科では、マウスピース矯正・ワイヤー矯正のいずれにおいても、歯根や骨への負担を最小限に抑えた治療計画を心がけています。
- 事前の精密検査でリスクを評価
- 必要に応じて治療中にもレントゲンで歯根の状態を確認
- 歯根吸収のリスクが高い方には、ゆるやかな治療スケジュールを提案
- 過去に矯正経験のある方にも、再治療時の影響を考慮してプランニング
「一人ひとりに合った、安全で負担の少ない矯正治療を届けたい」そんな想いで、日々の診療にあたっています。千葉ニュータウンの河合歯科矯正歯科では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた無理のない矯正を行っています。どうぞお気軽にご相談ください。
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当院はこれまで
1,665件の矯正治療を
手掛けてきました。
これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。
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リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
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