
同時にできてラッキーは間違い!?マウスピース矯正しながらホワイトニングの落とし穴
大人の矯正歯科2025/5/12
このページの監修者

河合歯科 矯正歯科
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マウスピース矯正中のホワイトニング
ちょっと待って!

今、美容意識の高い20〜30代の女性たちの間で注目されているのが、「マウスピース矯正」と「ホワイトニング」を同時に行う“二刀流”の歯科ケアです。SNSや美容系インフルエンサーの投稿でも「矯正しながらホワイトニングもしてる!」という声が増えていて、美容トレンドのひとつとして広まりつつあります。
矯正中は、自然と口元への意識が高まるタイミング。「せっかく歯並びを整えるなら、白さも一緒に手に入れたい」と思うのは、当然のことかもしれません。
しかし、私はこの“同時ケア”、実はあまりおすすめしていません。
マウスピース矯正中の
ホワイトニング方法とは?

アライナーにホワイトニング
ジェルを入れて装着する
マウスピース矯正は、透明なアライナーという取り外し可能な装置を使用します。このアライナーにホワイトニングジェルを入れて装着することで、矯正治療とホワイトニングを同時に進めることができます。一見、一石二鳥のように思えますが、実は様々なデメリットが潜んでいるんです。これからその理由について詳しくお話しします。
マウスピース矯正中のホワイトニングを推奨しない理由
ホワイトニング専用のトレーと
比べると白さのレベルが下がる

矯正用のマウスピースは、もともとホワイトニング用に設計されたものではありません。歯にぴったりと密着する構造のため、ジェルの量が限られてしまい、歯全体にうまく行き渡りません。
その結果、「思ったほど白くならなかった」「前歯だけ白くなって奥歯との色の差が気になる」など、仕上がりにムラが出やすいのです。
知覚過敏のリスクが高まる

マウスピース矯正に使われるアライナーは、歯にぴったりと密着する設計になっています。
そのため、ホワイトニングジェルが直接歯面に強く接触してしまい、しみる・痛いといった「知覚過敏」の症状が出やすくなることがあります。
アタッチメントの部分だけ
白くならない

マウスピース矯正では「アタッチメント」と呼ばれる樹脂の突起を歯に装着することが多くあります。
これは歯の動きをコントロールするために必要なものですが、その部分にはジェルが届かないため、ホワイトニングされません。つまり、矯正が終わってアタッチメントを外したときに、そこだけ色が違って見えてしまい、まるで日焼け跡のようにムラができる可能性があるのです。
同時にやるなら保定期間中に!

「どうしても矯正とホワイトニングを同時に進めたい…」そんな方におすすめなのが、矯正後の“保定期間”にホワイトニングを行うという方法です。矯正治療が終わると、歯の後戻りを防ぐために「リテーナー(保定装置)」と呼ばれるマウスピース型の保定装置を装着します。
このリテーナーは、矯正用のアライナーに比べて凹凸が少ないため、ホワイトニングジェルが歯全体に均一に広がりやすく、アライナーを使った場合よりもホワイトニング効果は得られやすいです。また、矯正が完了してアタッチメントが外れているので、色ムラの心配もありません。
効果を出すなら「別々」が正解
時間効率を考えて「どうせなら一緒に」という気持ちもよくわかります。でも、それぞれにしっかり効果を出すためには、やはり目的に合った方法で取り組むことが大切です。
当院では、マウスピース矯正もホワイトニングも、患者さま一人ひとりのご希望やライフスタイルに合わせてご提案しております。「自分にはどのタイミングがベスト?」というご相談も大歓迎です。気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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当院はこれまで
1,275件の矯正治療を
手掛けてきました。
これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。
症例写真








治療開始前の適応検査・治療プラン提案費として、別途3,150円が必要です。
リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
近隣で歯列矯正をご検討の方は
ぜひご相談にいらしてください。
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