矯正で歯並びを広げることはできる?方法とは?
歯科全般2026/1/26
「歯並びがギュッと狭くて息苦しい感じがする」「歯を抜かずに、できれば歯列を広げて矯正したい」とお考えの方は少なくありません。本日は、歯並びを広げる矯正についてご紹介します。
このページの監修者
河合歯科 矯正歯科
Contents
歯列を広げる代表的な方法
1. 子どもの「顎の成長を利用して広げる」治療
成長期のお子さんの場合は、
顎の骨がまだ柔らかく成長途中のため、専用の装置で上顎・下顎を少しずつ広げていく治療が可能なことがあります。
代表的なのは、
- 拡大床(取り外し式の装置で少しずつ幅を広げる)
- 急速拡大装置(上顎の真ん中の骨を広げる装置)
などです。
成長期に顎をうまく広げられると、
- 歯を並べるスペースが増える
- 将来の叢生(ガタガタ歯並び)や受け口・出っ歯などの予防につながる
- 抜歯の必要性を減らせる場合がある
といったメリットがあります。
2. 大人の「歯の位置や角度を調整して“広く見せる”」治療
大人の場合は、顎の骨の成長はほぼ止まっているため、
子どものように骨格そのものを大きく広げることは基本的にできません。
その代わりに、
- 歯をやや外側に傾ける
- 奥歯の位置を調整してアーチ全体を整える
- 歯列を「整えながら、可能な範囲で横方向にも広げる」
といった方法で、**歯並びを「広げる」「狭さを改善する」**治療を行います。
ここで重要なのは、無理に外側へ広げすぎると、
・歯ぐきからはみ出す
・将来歯ぐきが下がりやすくなる
・噛み合わせが不安定になる
といったリスクがあるため、
「広げられる限界」は一人ひとり違うということです。
「歯並びを広げる」ことのメリット
1. 歯を抜かずにスペースを確保できる場合がある
歯列を適度に広げることで、
- 叢生(ガタガタ)の歯並びにゆとりを作る
- 歯と歯の重なりを改善しやすくする
といったメリットがあり、症例によっては抜歯をせずに済む可能性が高まります。
ただし、「広げれば必ず抜歯しなくて済む」というものではなく、
- 顎の大きさ
- 歯のサイズ
- 横顔のバランス(口元の突出感など)
を総合的に見たうえで、
「抜歯をしたほうがきれいに・安定して仕上がる」ケースもあります。
2. 呼吸・口元の印象が改善することも
歯列が極端に狭い場合、
舌の置き場が少ない・口呼吸になりやすい・口元が窮屈に見える、といった状態になっていることがあります。
歯列を適切に広げることで、
- 舌のポジションが安定しやすくなる
- 口が閉じやすくなる
- 口元の印象が柔らかく見える
といった変化が期待できる場合もあります。
※ただし、呼吸・骨格・舌癖などは複雑に絡み合っており、
「広げればすべて解決」ではないため、個別に診断が必要です。
「広げればいい」とは限らない?注意したいポイント

1. 無理に広げると、将来のトラブルにつながることも
歯列を広げる治療はとても魅力的に感じられますが、
広げすぎると問題が出ることもあります。
- 歯が骨の外側に出てしまい、歯ぐきが薄くなる
- 歯ぐきが下がってくる(歯肉退縮)のリスクが上がる
- 噛み合わせの安定性が悪くなる
といった可能性があるため、「とにかく抜歯したくないから、どんどん広げてほしい」というご希望そのままでは、長い目で見たときに、お口の健康にマイナスになる場合もあります。
2. 拡大だけでなく「抜歯+矯正」がベストになるケースも
顎の大きさに対して歯がかなり大きい場合や、
口元の突出感が強い「出っ歯・口ゴボ」の症例では、
- 歯列を無理に広げると、さらに口元が前に出て見える
- 広げてもスペースが足りず、歯並び・噛み合わせが中途半端になる
ことがあるため、
「抜歯をしたうえで、きちんと歯を引っ込めて並べた方がきれい」
という結論になることも少なくありません。
「広げる」「抜く」は対立するものではなく、
その方の骨格・歯のサイズ・横顔のバランスを見て選ぶ選択肢のひとつと考えていただけるとよいと思います。
3. 自分で「押して広げる」のは絶対にNG
中には、
- 手で前歯を押してみる
- 指で少しずつ広げようとする
- 柔らかいマウスピースを自己流で使う
といった自己流の「歯並びを広げる」行為をしてしまう方もいますが、
これは歯や歯ぐきに大きなダメージを与える危険な行為です。
- 歯の根がダメージを受ける
- 歯ぐきが下がる
- 噛み合わせがおかしくなり、顎関節症のリスクが高まる
などのリスクがありますので、
歯並び・噛み合わせを変える治療は必ず矯正専門医のもとで行いましょう。
河合歯科矯正歯科での「歯並びを広げる」治療の考え方
河合歯科矯正歯科では、
- 顎の大きさ・形
- 歯のサイズ・本数
- 歯列の幅・アーチの形
- 横顔(口元)のバランス
- ご年齢・成長の状況
をしっかり検査したうえで、
- 「歯列をどの程度広げられそうか」
- 「抜歯・非抜歯どちらが適していそうか」
- 「マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらが合いそうか」
を総合的に判断していきます。
例えばこんなご相談も歓迎です
- 抜歯はできれば避けたいけれど、本当に広げるだけで足りるのか知りたい
- 自分の歯列は広いのか狭いのか、客観的な評価がほしい
- 子どもの歯並びを、成長期のうちに広げた方がよいのか気になる
- 「広げる矯正」をすすめられたが、セカンドオピニオンも聞いてみたい
など、「広げる」「抜く」で悩んでいる段階でも、遠慮なくご相談ください。
まとめ:歯並びを「広げるかどうか」は、専門的な診断が大切です

- 歯列を広げる治療は、
抜歯を避けられる・見た目や呼吸の改善につながるなど、魅力的な選択肢のひとつです。 - 一方で、
無理に広げすぎると、歯ぐきや噛み合わせに悪影響が出ることもあり、誰にでも・どこまででもできる方法ではありません。
だからこそ、
「広げたい」かどうかだけで決めるのではなく、
「自分の顎と歯並びにとって、何が一番良いか」を一緒に考えること
が、とても大切です。
「歯並びを広げて治したい」「抜歯せずに治せるか知りたい」
そんな方は、ぜひ一度、河合歯科矯正歯科のカウンセリングへお越しください。
検査結果をもとに、
・広げる治療の可能性
・抜歯/非抜歯の選択肢
・マウスピース矯正・ワイヤー矯正の適性
などをわかりやすくご説明し、
納得して治療方法を選べるようサポートいたします。
このページの監修者
河合歯科 矯正歯科
当院はこれまで
1,665件の矯正治療を
手掛けてきました。
これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。
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カウンセリングとは別の日に検査をお受けいただく場合には、検査費用として別途3,150円を頂戴しております。
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マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
近隣で歯列矯正をご検討の方は
ぜひご相談にいらしてください。
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