ワイヤーが刺さるのはなぜ?矯正中に起こる“ワイヤートラブル”の原因と対処法を歯科医が解説

大人の矯正歯科2025/10/15

ワイヤー矯正中、「頬の内側にチクチク刺さる」「口の中が痛い」と感じたことはありませんか? 実はこれは珍しいことではなく、矯正治療中によく起こる“ワイヤートラブル”の一つです。 放置すると口内炎や痛みが悪化することもあるため、正しい知識と対処が大切です。 ここでは、ワイヤーが刺さる原因・応急処置・予防法をわかりやすく解説します。

このページの監修者

私が監修しました
千葉ニュータウン中央駅前
河合歯科 矯正歯科
院長河合 友輔

ワイヤーが刺さるのはなぜ?
主な原因3つ

① 歯が動くことでワイヤーが伸びる

矯正治療中は、歯が少しずつ移動していきます。このとき、ワイヤーの長さに余裕ができて奥歯のほうに先端が飛び出すことがあります。そのままにしておくと、頬の粘膜に当たってチクチクした痛みや口内炎を引き起こします。

② ブラケット(装置)の脱落

ブラケットが歯から外れると、ワイヤーの固定位置がずれて端が浮き上がりやすくなります。
結果として、ワイヤーが口の内側に刺さりやすくなることがあります。

③ ワイヤーの変形・ずれ

硬い食べ物を噛んだり、歯ブラシが強く当たったりすると、ワイヤーがわずかに変形することがあります。この変形によって、先端が尖って頬や歯ぐきに触れるようになるケースもあります。

自分でできる応急処置

「今すぐ痛みを和らげたい」というときは、以下のような方法で一時的に対処できます。

矯正用ワックスを使用する

ワイヤーが刺さっている部分にワックスを丸めて貼り付けます。
刺激を和らげ、痛みを軽減できます。矯正用ワックスは歯科医院で購入できます。

ピンセットで優しく戻す

清潔なピンセットを使って、少し飛び出たワイヤーを元の位置に戻す方法です。
ただし、無理に押し込んだり曲げたりすると装置が壊れるおそれがあるため、あくまで応急処置にとどめましょう。

口の中を清潔に保つ

ワイヤーが当たって傷ができた部分は感染しやすくなります。うがい薬や水でこまめに口をすすぎ、清潔な状態を保ちましょう。

ワイヤーが刺さるのを防ぐための
予防策と早期対応

定期調整を欠かさない

歯が動くペースに合わせてワイヤーを微調整することで、飛び出しを防ぎ快適な状態を維持できます。

硬い・粘り気のある食べ物を控える

キャラメルやガム、硬いパンなどはブラケットやワイヤーの変形・脱落の原因になります。
矯正中は控えめにしておくのが安全です。

違和感を感じたらすぐ相談する

「少し痛いけど我慢できるから」と放置すると、炎症や口内炎が悪化します。
小さな違和感の段階で歯科医院に相談することが、刺さるトラブルの予防につながります。

放置するとどうなる?

軽い刺激なら数日で落ち着くこともありますが、ワイヤーの飛び出しを放置すると以下のようなリスクがあります。

  • 口内炎や潰瘍が悪化して食事や会話がつらくなる
  • 装置が破損して再装着が必要になる
  • 歯の移動が計画通りに進まず、治療期間が延びる

つまり、「少しの違和感を放置しない」ことが、快適で確実な矯正治療の近道です。

痛みを感じたら
自己判断せず歯科医院へ

矯正中にワイヤーが刺さるのは決して珍しいことではありません。しかし、早めに対処すれば大きなトラブルにはなりません。

少しでも痛みや違和感を感じたら、無理せず早めに歯科医院にご相談ください。
当院では、矯正治療中のトラブルにも迅速に対応し、快適に治療を進められるようサポートしています。「ワイヤーが当たって痛い」「装置が気になる」という方も、お気軽にご相談ください。

このページの監修者

私が監修しました
千葉ニュータウン中央駅前
河合歯科 矯正歯科
院長河合 友輔

当院はこれまで
1,665件の矯正治療を
手掛けてきました。

これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。

症例写真

費用補足:
カウンセリングとは別の日に検査をお受けいただく場合には、検査費用として別途3,150円を頂戴しております。
リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

近隣で歯列矯正をご検討の方は
ぜひご相談にいらしてください。

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