運動すると歯が動きやすくなる?〜代謝と矯正治療の関係について〜

大人の矯正歯科2025/10/6

矯正治療中は、「歯を動かすためにできることがあれば知りたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。実は、適度な運動をすることで歯の動きやすさに好影響を与える可能性があることをご存じでしょうか?今回は、運動と歯列矯正の関係性について解説します。

このページの監修者

私が監修しました
千葉ニュータウン中央駅前
河合歯科 矯正歯科
院長河合 友輔

歯が動くメカニズムと「代謝」の関係

矯正治療で歯が動く仕組みには、歯を支えている「歯槽骨」とその周囲の細胞の代謝活動が関わっています。矯正装置によって歯に力が加わると、歯の周囲にある「歯根膜」に圧力がかかり、そこに存在する骨吸収細胞(破骨細胞)と骨形成細胞(骨芽細胞)が働きます。

この働きによって骨が一部溶けて、新しく作られることで、歯が少しずつ動いていくのです。

このような細胞の働きや骨の代謝は、全身の血流や代謝の活性度と密接に関係しており、代謝が活発なほど、矯正の進行もスムーズになりやすい傾向にあります。

運動が歯の動きに与えるポジティブな影響

1. 血流促進で細胞が活性化

運動をすることで全身の血流がよくなり、歯槽骨周囲の組織にも酸素と栄養がしっかりと運ばれるようになります。これにより、矯正に関与する細胞の活動が促進され、歯の移動スピードが安定しやすくなると言われています。

2. 骨代謝のバランスが整いやすい

運動は、骨の新陳代謝(リモデリング)にも好影響を与えるとされています。軽い運動でも骨形成に関わるホルモンの分泌が促進されることがわかっており、骨の吸収と再生のバランスが良い状態に保たれやすくなります。

3. ストレス軽減によるホルモンバランスの安定

ストレスは矯正治療の妨げになることも。過度なストレスはホルモンバランスを崩し、骨代謝や免疫にも影響を与える可能性があります。適度な運動はストレスの解消に役立ち、心身ともに健康的な状態を保つ手助けになります。

矯正中におすすめの運動とは?

矯正中でも問題なく行える運動としては、以下のような軽度〜中程度の有酸素運動がおすすめです。

  • ウォーキングや軽いジョギング
  • ヨガやピラティス
  • ストレッチ
  • 自転車(無理のないペースで)

反対に、顎に強い衝撃が加わるスポーツ(ラグビー、空手など)は、矯正装置に影響を与える可能性があるため注意が必要です。激しいスポーツを行う際は、マウスガードの使用や事前の相談をおすすめします。

健康習慣が矯正を後押しする

矯正治療の効果は、装置や技術だけでなく、患者様ご自身の生活習慣にも大きく左右されます。運動によって体の代謝を整えることは、歯の動きを後押しする一助になります。「矯正中はできるだけ体調を整えて、効果的に治療を進めたい」とお考えの方は、無理のない範囲で、日々の生活に運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?

矯正治療を成功させるためには、患者様一人ひとりのライフスタイルに合った提案が大切です。河合歯科矯正歯科では、ライフスタイルや年齢、健康状態を踏まえた治療計画をご提案しております。運動や食事といった日常生活のアドバイスも含めて、丁寧にサポートいたします。どうぞお気軽にご相談くださいませ。

このページの監修者

私が監修しました
千葉ニュータウン中央駅前
河合歯科 矯正歯科
院長河合 友輔

当院はこれまで
1,665件の矯正治療を
手掛けてきました。

これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。

症例写真

費用補足:
カウンセリングとは別の日に検査をお受けいただく場合には、検査費用として別途3,150円を頂戴しております。
リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

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