マウスピース矯正の「顎間ゴム」とは？

「マウスピース矯正をしているのに、輪ゴムみたいなものを使うのはなぜ？」「見た目が気になるけど…効果はあるの？」そんな疑問をお持ちの方へ。今回は、マウスピース矯正における“顎間ゴム”の役割や使い方、注意点について、わかりやすくご紹介します。

顎間ゴム（がっかんごむ）ってなに？

顎間ゴムとは、上の歯と下の歯のマウスピースに引っかけて使う小さな輪ゴムのこと。上下の歯をゴムで引っ張り合うことで、噛み合わせのバランスを整える補助装置です。見た目は小さくても、歯の位置だけでなく“顎の位置関係”を調整するための重要な役割を担っています。

顎間ゴムの種類

顎間ゴムは以下のような種類があり、症例に応じて使い分けます。

Ⅱ級ゴム

Ⅱ級ゴムは上顎を引っ込め、下顎を前方に動かす力をかけるためのゴムです。Ⅱ級とは、下顎の歯並びに対して上顎の歯並びが前方にずれた「出っ歯タイプ」の嚙み合わせの状態です。

Ⅲ級ゴム

Ⅲ級ゴムは下顎を引っ込め、上顎を前方に引き出す力をかけるためのゴムです。Ⅲ級とは、上顎の歯並びに対して下顎の歯並びが前方にずれた「受け口タイプ」の噛み合わせの状態です。

垂直ゴム

垂直ゴムは、上下の歯を縦に引っ張り合う力をかけるためのゴムです。上と下の歯を噛み合わせた際に前歯に隙間ができる「開咬」などの改善に使用します。

交叉ゴム

交叉ゴムは、一方の唇側から対顎の舌側に向かってかけるゴムです。交叉咬合（上下の歯列が交叉している）の歯並びの改善に役立ちます。

どうして顎間ゴムが必要なの？

マウスピース矯正は、歯列の整列（ガタガタやすき間）にはとても優れていますが、前後の顎のバランスや噛み合わせの調整には、顎間ゴムのサポートが必要になることがあります。

たとえば…

• 出っ歯（上顎前突）
• 受け口（下顎前突）
• 嚙み合わせのズレ（交叉咬合）
• 前歯が嚙み合わない（開咬）

このような噛み合わせを効率よく矯正するために欠かせない器具です。

見た目や使用感はどう？

• ゴムは透明または乳白色で目立ちにくい
• 使うのは基本的に自宅・学校・職場のみ（必要に応じて）
• 装着感はややありますが、数日で慣れる方がほとんど

といった感じで、大事な予定がある際や食事の際には外すこともできます（ただし装着時間は守りましょう）

顎間ゴムの効果を引き出すには「時間」と「継続」がカギ

• 1日20時間以上の装着が推奨されることが多いです
• ゴムは1日1〜2回交換し、常に張力が保たれた状態に
• 「つけ忘れ」「サボり」が続くと、計画通りに歯が動かなくなることも…！

「ちょっとだけ…」の油断が、矯正期間の延長につながることもあります。治療効果を高めるためにも、医師に指示された通りにしっかりと装着しましょう。

よくある質問

Q. 顎間ゴムは全員が使うの？
→ いいえ、症例によって異なります。
噛み合わせのバランス調整が必要な方にだけ使用されます。

Q. ゴムが切れた・なくなった場合は？
→ ご連絡いただければ予備をお渡しできます。
次回の診察まで我慢せず、早めにご連絡くださいませ。

矯正実績1,275件以上
千葉ニュータウン周辺の方は
ぜひご相談にいらしてください

千葉ニュータウン中央駅から徒歩2分の河合歯科矯正歯科では、これまで1,275件の矯正治療を手掛けてきました。積み重ねてきた経験と知識を基に、お1人お1人に合った適切な治療をご提供いたします。当院の矯正治療について詳細は以下のページをご覧くださいませ。

大人の矯正治療19.8万円~