マウスピース矯正中にアイコスを吸ってもいいの?

歯科全般2025/5/26

このページの監修者

私が監修しました
千葉ニュータウン中央駅前
河合歯科 矯正歯科
院長河合 友輔

「紙巻きよりマシ」は正しい?
加熱式タバコの見えないリスク

アイコスは煙が出ないし、ニオイも少ないし、歯も黄ばみにくいと聞いて、「矯正中でも吸って大丈夫!」と思っていませんか?紙タバコより“マシ”だからと加熱式タバコを吸い続けている方は、注意が必要です。加熱式タバコにも、お口や歯に悪影響を及ぼすリスクがあることがわかってきています。

たとえばアイコスには、グリセロールやプロピレングリコールといった成分が含まれていて、吸うときに出る蒸気が口の中やマウスピースに細かく付着します。この汚れは、マウスピースの素材にしみ込みやすく、黄ばみやニオイの原因になるだけでなく、細菌が増えやすい環境を作ってしまいます。

また、「煙が出ない=副流煙がない」と思っている方も多いですが、実は見えないだけでエアロゾルという超細かい粒子が空気中に残り、それがまた口の中やマウスピースにくっつくこともあるんです。

マウスピースの素材は
意外とデリケート

マウスピース矯正で使われるアライナーは、透明で目立ちにくい一方、素材の性質上タバコの成分を吸着しやすいという弱点があります。

タバコに含まれるニコチンや有害な化学物質が素材の中に入り込むと以下のようなことなどが起こることがあります。

  • 黄ばみや白濁
  • イヤなニオイの定着
  • フィット感の悪化(変形や劣化)

これらは1回の喫煙で一気に起きるものではありませんが、日々の積み重ねで確実にマウスピースの清潔感を損ない、時には交換が必要になるほど劣化してしまうこともあります。

歯が動く仕組みと喫煙の関係

矯正治療では、歯を少しずつ動かすために、歯ぐきや骨に負担をかけていきます。このとき大切なのが「血流」や「細胞の働き」。しかし、喫煙をしていると、それがうまくいかなくなります。加熱式タバコであっても、吸えば血管が細くなり、酸素や栄養が歯ぐきに届きにくくなります。

その結果…

  • 歯ぐきが炎症を起こしやすくなる
  • 歯が思ったように動かなくなる
  • 治療期間が延びる

といったトラブルが起きることもあります。さらに、ニコチンには骨を壊す細胞を活性化させる働きがあり、骨の回復バランスが乱れることで、矯正後に歯並びが元に戻りやすくなるリスクが高まります。

「吸う時だけ外してるから大丈夫」は本当に安全?

よくあるご質問が、「吸うときだけマウスピースを外してるから問題ないですよね?」というものです。たしかに直接吸っているときにマウスピースをつけていなければ、汚れや臭いがつきにくいように思えます。でも、実際はそう簡単ではありません。

加熱式タバコを吸った直後の口の中は、

  • 熱がこもっている
  • 化学成分が舌や粘膜に付着している
  • 唾液が酸性に傾いている

という状態です。そのままマウスピースを装着すれば、タバコの成分が中に閉じ込められ、細菌の温床になってしまいます。結果として、虫歯や歯ぐきの炎症リスクもアップしてしまいます。

また、喫煙のたびにマウスピースを外していると、装着時間(1日20〜22時間)を守れなくなり、治療スケジュールがズレたり、追加費用が発生する可能性もあるので注意が必要です。

「矯正無料相談」実施中!

加熱式タバコは「紙巻きよりマシ」と言われることがありますが、矯正治療中のお口にとっては、決して安心できるものではありません。目に見えにくい蒸気の汚れや、素材への影響、歯の動きへの悪影響など、さまざまなリスクがあることを知っておきましょう。

当院では無料矯正カウンセリングを実施しています。
「自分の喫煙習慣が矯正治療にどのように影響しているのか知りたい」
「マウスピースが黄ばんできたけど大丈夫?」
そんなお悩みやご不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。


このページの監修者

私が監修しました
千葉ニュータウン中央駅前
河合歯科 矯正歯科
院長河合 友輔

当院はこれまで
1,275件の矯正治療を
手掛けてきました。

これまで積み重ねてきた
経験と知識を基に、
お1人お1人に合った
適切な治療をご提供いたします。

症例写真

費用補足:
治療開始前の適応検査・治療プラン提案費として、別途3,150円が必要です。
リスク:
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

近隣で歯列矯正をご検討の方は
ぜひご相談にいらしてください。

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